わが国経済は、未だ自立的な回復軌道への道筋が見えていない中で、景気回復という緊急の課題と、低炭素社会への対応、グローバル化の進展、地域経済社会の疲弊など中長期的な構造的課題を同時に解決しなければならない難局にあり、特に、地域の中小・小規模企業は極めて厳しい経営環境に置かれています。
このような経済情勢下において、地域総合経済団体である商工会議所の役割、使命は重大であり、「信頼される商工会議所」、さらには「なくてはならない、親しみがある商工会議所」を目指して、地域経済社会の代弁者として、まちづくりや中小企業施策について迅速・的確な要望・提言活動を積極果敢に果たして行く所存であります。
特に、本年度は、創立110周年の記念すべき年度にあたり、記念事業の展開を通じて、地域活性化に向けて、商工会議所の使命と存在意義を広くアピールするとともに、地域経済界の声に立脚した景気対策、中小企業対策等に関する提言・要望活動の推進、まちづくり、次代の人材育成事業の推進、地域資源を活かした新しい観光土産品の開発など観光振興策等に積極的に取り組んでまいります。
また、本年度の課題である女性会の設立については、女性経営者等による会議所事業活性化への参画を得て、心豊かな女性の感性を活かした地域社会を築くための役割を期待しています。
中心市街地活性化事業については、「㈱まちづくり川越」が、本年度取り組む鏡山酒造跡地「川越市産業観光館」の活用・運営支援を中心に、さらには、「中心市街地活性化協議会」を通じて、商店街・地域住民の多角的な意見を集約し、行政が策定した中心市街地活性化基本計画に基づく誇りの持てる魅力あるまちづくりと、新規大型店の出店のあり方等の検討を進めてまいります。
観光振興策については、昨年度のNHK連続テレビドラマ『つばさ』効果を引き続き維持するため、観光客・来街者に対する「おもてなしの心」、ホスピタリティの向上に取り組んでまいります。また、地域検定「小江戸川越検定事業」につきましては、川越市、(社)小江戸川越観光協会、当所等により委員会組織の強化、充実を図り、「川越ファンの増加」と「川越のご案内」のできる人材育成をめざしてまいります。
新たな文化・芸術支援事業としては、(協)川越バンテアンが創立40周年事業として取り組む(仮称)NPO法人伊佐沼工房(彫刻体験実習室)を支援し、全国に向けて川越の文化芸術情報を発信する等、地域ブランド力の育成・強化に取り組んでまいります。
工業振興策については、工業部会、市内工業系大学、行政との連携による「川越地域中核人材育成推進協議会」の運営支援を通じて、工業系事業所を中心とする人材育成事業の推進と、近隣4商工会議所等との連携による「埼玉県西部地域産業技術展示交流会」による新製品の開発、販路開拓支援事業を展開してまいります。(社)首都圏産業活性化協会(TAMA産業活性化協会)との連携による広域的事業支援も推進します。
国際交流事業については、ドイツ・オッフェンバッハ商工会議所との友好盟約、10周年記念事業「経済視察団」の派遣をはじめ、「日独・ビジネス研修生交換プログラム」を実施するとともに、中小企業の海外取引を支援するため、貿易証明の発給業務等、会員企業の国際化を積極的に支援してまいります。
「中小企業応援センター事業」の取り組みについては、西部地域の商工団体等と連携して、中小・小規模企業の経営力の向上を図るため創業・経営革新、事業承継円滑化、人材・育成確保、金融対策等の諸施策の普及・推進を図ってまいります。
会員企業の大変厳しい経営環境を十分認識し、中小企業等の健全な成長・発展を積極的に支援してまいります。また、当商工会議所の組織力強化と強固な会員連携を目指して、会報「川越商工」をリニューアルし、情報発信機能の充実を図ります。今期も、会員の負託に応えるべく各種事業に積極的に取り組んでまいります。
【指針】
川越から 心づくり 夢づくり 人づくり